〔Q〕「土用の丑の日に鰻を食べる」とよく聞きますが、なぜ鰻を食べるのですか?
〔A〕土用は、四季の始まりの日である立春、立夏、立秋、立冬、それぞれの前の十八日間のことを言います。季節の変わり目で体調をくずしやすい時期であり、その中でも「土用の丑の日」と呼ばれる日に「う」の付くものを食べると夏負けしないという伝承があるようです。また、夏に鰻が売れないと聞いた蘭学者の平賀源内が「土用の丑の日」と店に看板を出すアイデアを出したところ、大繁盛したため広まったという説もあるようです。
◎参考資料
・『世界大百科事典 20 改訂新版』 平凡社 2007年 <R031/セ/20> (437頁)
・『総合百科事典ポプラディア 7 改訂版』 ポプラ社 2011年 <R031/ソ/7> (303頁)
・『かこさとしこどもの行事しぜんと生活 7月のまき』 かこさとし/文・絵 小峰書店 2012年 <386/カ/7> (26頁)
・『12ヶ月のしきたり』 新谷尚紀/監修 PHP研究所/編 PHP研究所 2007年 <386/ピ> (82、83頁)
・『「和」の行事えほん 1』 高野紀子/作 あすなろ書房 2006年 <386/タ/1> (48頁)
・『日本人の「食」、その知恵としきたり』 永山久夫/監修 海竜社 2014年 <383.8/ニ> (94〜96頁)
・『和食の常識Q&A百科』 堀知佐子/著 成瀬宇平/著 丸善出版 2015年 <383.8/ホ> (65、66頁)