八幡図書館

   八幡図書館レファレンス事例


〔Q〕なぜ蚊やゴキブリのような虫は殺してもいいのに、犬や猫は殺してはいけないのかがわかる本はありますか?
        子どもも一緒に読める本を探しています。

〔A〕
【犬や猫を殺してはいけない理由】
『動物愛護ってなに?知っておきたいペットと動物愛護管理法』に動物愛護管理法(正式には「動物の愛護及び管理に関する法律」)の記述があります。 日本では1960年代頃からペットを飼う人が増えたことを背景に、1973年に現在の動物愛護管理法となる「動物の保護及び管理に関する法律」がつくられました。 この法律がつくられた目的は「動物と人との間のトラブルを防ぎ、人と動物がともに生きられる世の中を実現すること」とされており、動物を取り扱う業者や 自治体、飼い主など、それぞれの立場で動物たちを守ることが定められています。
【蚊やゴキブリのような虫を殺す理由】
『総合百科事典ポプラディア 2』での衛生害虫の項目に「人間の生活空間に住み、健康または生活環境に影響を及ぼしたり、不快感を与えたりする」 「環境を改善して発生しないようにしたり、薬剤などである程度はとりのぞいたりできる」という記述があります。 また、『調べよう!身近な害虫図鑑@ハエ、ゴキブリなど』では虫の種類ごとに害虫とされる理由が説明されています。これらのことから、人間に とって病気やアレルギーの原因となり衛生的に悪影響を及ぼす虫は、やむを得ず駆除の対象とされているのではないかと考えられます。

◎参考資料
・『動物愛護ってなに?知っておきたいペットと動物愛護管理法』 浅川千尋/監修 PHP研究所 2021年 <645/ド> (22、23頁)    
・『動物愛護を考えよう〜みんな大切な命〜@かわいい!だけでペットを飼わないで』 汐文社 2022年 <480/ド/1> (16、17頁)   
・『総合百科事典ポプラディア 2』 ポプラ社 2021年 <R031/ソ/2> (227頁)
・『総合百科事典ポプラディア 3』 ポプラ社 2021年 <R031/ソ/3> (247頁)
・『調べよう!身近な害虫図鑑@ハエ、ゴキブリなど』 工藤美也子/著 野村昌史/監修  汐文社 2013年 <486/ク/1> (6〜9頁)