〔Q〕お餅はなぜふくらむのか知りたいのですが、資料はありますか?
〔A〕『もちの絵本』『まんがでナビゲート2』に、餅の成分や性質が記載されています。餅の主成分であるアミロペクチンは分子構造が枝分かれをしていて、絡まりやすい性質があり粘りが出やすくなります。そしてデンプンの粒は水に比べると大きい粒ですから、表面は水分のない状態になっています。『たべもの教室1』『もちの絵本』にはαデンプンとβデンプンの変化について記載されており、βデンプンは分子が規則的で固い性質をもち、αデンプンは分子が不規則で軟らかい性質があることがわかりました。さらに『もちの絵本』に「固い餅を焼くと水分と熱でデンプンがα化して軟らかくなり、同時に水分が水蒸気となって体積が増えて外に出ようとし、餅がプクーッと膨らむ」と記載されています。
◎参考資料
・『もちの絵本』 えがわかずのり/へん たけうちつーが/え 農山漁村文化協会 2004年 <596/エ> (7頁)
・『たべもの教室 1』 家庭科教育研究者連盟/編 丸岡玲子/監修 大月書店 1987年 <596/カ/1> (13頁)
・『まんがでナビゲート 2』 科学教育研究会/編 毎日小学生新聞/編 合同出版 2001年 <407/カ/2> (76〜85頁)
・『まりか先生のおいしい実験キッチン』 内田麻理香/監修 主婦と生活社 2008年 <407/マ> (38、39頁)