〔Q〕全国童謡歌唱コンクールで聞いた「ちゅうちゅうたこかいな」とはどのような意味ですか?
〔A〕言葉の意味は、『広辞苑』や国語辞典、語源辞典で調べることができます。『日本語源大辞典』には、「子どもがおはじきなどの数を口で唱えながら二つずつ数えるときに、二、四、六、八、一〇というかわりに用いる語。(中略)語源としては、「ちゅうちゅう」はすごろく用語「ぢゅうに(重二)」の変化した「ちゅうに」が二度重ねられた語で、重二は四を意味し、それを二つ合わせて八となり、蛸の足八本を連想して「たこ」と唱え、つぎに「たこ」に二を加えて一〇になるところから生まれたと考えられる。」という記述が載っています。なお、『たけくらべ』のなかに「正太もちゅうちゅうたこかいなの手をとめて」という記述があり、少なくとも明治時代にはあった言葉だと思われます。
◎参考資料
・『日本国語大辞典 第13巻』 日本国語大辞典刊行会/編 小学館 1976年 <813/ニ/13> (458頁)
・『広辞苑 第7版』 新村出/編 岩波書店 2018年 <R813.1/シ/> (1893頁)
・『日本語源大辞典』 前田富祺/監修 小学館 2005年 <812/ニ> (749頁)
・『21世紀版少年少女日本文学館 1』 樋口一葉/ほか著 円地文子/訳 平井呈一/訳 講談社 2009年 <918/ニ/1> (60頁)