〔Q〕新米という意味を表す「ぺーぺー」の語源はなんですか?
〔A〕
『広辞苑 第6版』には「地位の低い者、技量の劣っている者をあざけっていう語。ぺえぺえ。」とありましたが、由来については言及されていませんでした。また、『日本国語大辞典 第2版 第11巻』にも語源は載っていませんでした。なお、どちらの辞典も「ぺいぺい」と表記されていました。
インターネットで「ペーペー 語源」で検索しました。情報をまとめると、平安期の「へへやかなり(薄いものや軽いものを表す)」という言葉から派生しているという考え方があるようです。
鎌倉時代に成立した言葉辞典『塵袋(ちりぶくろ) 2』の中に「モノゝ(※)ウスキ」ことを表す言葉で、「ヘゝ(※)ヤカナルトオナジコトカ」と記載されています。または、役職のない社員を指す「平社員」の「平」を重ねて、「平平」と表現するという考え方などもあるようです。
※ 「ゝ」は繰り返し記号
◎参考資料
・『日本国語大辞典 第11巻 第2版』 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2001年 <R813.1/シ/11> (1195頁)
・『広辞苑 第6版』 新村出/編 岩波書店 2008年 <R813.1/シ> (2522頁)
・『塵袋 2』 大西晴隆/校注 木村紀子/校注 平凡社 2004年 <031.2/チ/2 > (172頁)