八幡図書館

   八幡図書館レファレンス事例


〔Q〕絵本『モチモチの木』の初版とその後の版で作中に出てくる月の形が違っているのを聞いて現物を見ました。ただ、文章が変更されたのか見ていなかったので確認してほしいです。また、何故変更されたのか事情を知りたいです。

〔A〕現物を確認したところ、月の絵の変更に伴い、文章も「シモ月三日」(11月3日)から「シモ月二十日」(11月20日)に変更されていました。
   また、変更された経緯については、『MOE(2015年4月号)』によると、出版後「その日の夜中に三日月が出ているのはおかしい」という指摘を複数受けて変更されたという記述がありました。同様のことが『MOE(2021年9月号)』にも書かれていました。さらに、『この本読んで(2021年春号)』には「図鑑を抱えて隆介先生のお宅に伺い、何日の月なら丑三つの空に出るのかを、先生と一緒に調べたことを覚えています。」という編集者の方とのエピソードも掲載されていました。

◎参考資料
・『モチモチの木』 斎藤隆介/作 滝平二郎/絵 岩崎書店 2006年 <E/タ> (14、23頁)    
・『MOE 2015年4月』 白泉社 2015年 (100頁) 
・『MOE 2021年9月』 白泉社 2021年 (26頁)    
・『この本読んで! 2021年春号』 出版文化産業振興財団 2021年 (23頁)