八幡図書館

   八幡図書館レファレンス事例


〔Q〕「焼きうどん」は小倉が発祥だと聞きました。それが分かる資料がありますか?

〔A〕『北九州物語』によると、「焼きうどん」は1945(昭和20)年11月に「だるま堂」(小倉北区魚町)で生まれたそうです。「だるま堂」では、「焼ソバ」の「ソバ玉の代わりに乾めんをゆでて使ったのが人気を呼んだ。小倉生まれ焼きうどんの誕生秘話である。」との文章もあり小倉が発祥だとわかります。また、『北九州美味本』や『B級グルメが地方を救う』、『九州宝御膳物語』、「小倉焼うどん研究所」ホームページでは「だるま堂」のお店の場所と共に小倉発祥だという記載があります。
    ただし、『蕎麦 うどん トリビア66題』には、「“焼きうどんの元祖”が、東京・麻布一番1丁目にある高級居酒屋といった趣の『はじめ』である。」とありますが、その説明には「30年ぐらい前」より作り始めたと書かれており、出版年から30年差し引いても、小倉焼きうどんの方が早くから作られていたと思われます。なおこの資料には小倉が元祖であるということも、1つの説として紹介されています。

◎参考資料
・『B級グルメが地方を救う』 田村秀/著 集英社 2008年 <G383.8/タ> (102、103頁) 
・『北九州美味本』 ゼンリン 2006年 <K596/キ> (103頁)
・『九州宝御膳物語』 豊田謙二/監修 西日本新聞社 2006年 <383.8/キ> (91頁)
・『北九州物語』 登本寿典/著 海鳥社 2002年 <K280/ト> (86〜89頁)
・『蕎麦 うどん トリビア66題』 かくれ家麺喰会/著 セントラルSOG 2005年 <383.8/カ> (117〜119頁)
・小倉焼うどん研究所 http://www.kokurayakiudon.com/ (2021年5月26日)