〔Q〕平成31年3月31日に閉館した「八幡東分館(八幡東こどもと母のとしょかん)」は戦前からある由緒ある図書館だったと記憶していますが、名称が変わったのですか?
〔A〕
『北九州市の図書館(年報) 令和2年』の図書館の概要−沿革の中に昭和55年5月に八幡東こどもと母のとしょかん(八幡東分館)は昭和55年5月に開館したと記載があります。
お尋ねの図書館は古く歴史ある図書館ということですので、戦前この地にあり、その後移転した北九州市立八幡図書館のことだと思われます。
『八幡市史 続編』の第10章第9節 社会教育の中に八幡市立図書館の記載があります。要約しますと、昭和4年8月6日に当時の八幡市丸山町二丁目に八幡市立図書館が創立され、その後昭和30年12月に当時の八幡市本町四丁目(現在の八幡東区尾倉二丁目)に新築移転しました。
また、最初の丸山町二丁目の跡地は資料編纂当時の昭和34年、中央区公民館でした。
社会福祉法人北九州市社会福祉協議会によると、「八幡東分館(八幡東こどもと母のとしょかん)」は中央区公民館の跡地に建てられたということです。したがって、「八幡東分館(八幡東こどもと母のとしょかん)」とかつての八幡市立図書館はほぼ同じ位置にあったということになります。
◎参考資料
・『八幡市史 続編』 八幡市史編纂委員会/編纂 八幡市役所 1959年 <K211.6/ヤ/続編> (838、839頁)
・『北九州市の図書館(年報) 令和2年』 北九州市立中央図書館 2020年 <A275.1/キ/20> (2頁)
・『八幡図書館(現施設開設40周年)記念誌』 北九州市立八幡図書館 1995年 <K013/ヤ>